2歳児も大人扱い「空気を読みなさい」

── 娘さんからの誕生日カードに「厳しく育ててくれてありがとう」とあったそうですが、どんな教育を?
住谷さん:娘には2、3歳のころから「一人前の大人」として接していました。私の口癖は「空気を読みなさい」。失礼なことを言ってしまうほかの家の子どもを見てきたから、うちの子たちは失礼なことを言わないように、事前に教育しました。
たとえば、友達の家にお邪魔したときに「うちと違う匂いがする~」など、子どもって思ったことをそのまま口に出すじゃないですか。変な意味じゃなくても「臭いってこと?」と相手に思わせるような発言は、とても失礼ですよね。あとは、「つまらない」「早く帰りたい」などと人のおうちで言っちゃうとか。
また、お誕生日にもらったプレゼントに対して「これ持ってるよ」と言ったり。子どもだから悪気はないけれど、相手を気まずくさせるのは、社会に出たときに自分が損をする「失礼なこと」なんです。「空気が読めないと、せっかくの長所さえ見てもらえなくなるよ」と、実社会のルールをひとつずつ教えてきました。
── まるで社員教育のようですね。
住谷さん:まさに(笑)。「一生懸命な姿を見せないと周りはついてこない」とか、「友人関係も距離を急につめすぎず、適度な距離感を保ちなさい」「思いやりを持った言動を心掛けなさい」とか。でもそれは実業家として多くの裏切りや失敗を見てきたからこそ、「痛い目を見てほしくない」というアドバイスなんです。幸い、娘はそれを理解して成長してくれました。