子どもの頃、ケチャップは魔法の調味料でした。特に「ナポリタン」の美味しさは摩訶不思議。何の変哲もないウインナと野菜が、ケチャップで炒めただけでこんなに美味しくなるんだ!と驚いたものです。そんな「ナポリタン」がどんぶりで楽しめるとしたら、考えただけでもよだれもの!ケチャップとご飯の相性も、やっぱり最高なのです。
志麻さんのレシピには、美味しさをアップするさらなる秘密があるようで…。
「野菜は大きめに切ってじっくりと炒めてあげると、甘味が引き立って美味しいんです。味付けはケチャップのみで十分ですよ!」(志麻さん)
野菜を小さく切ると、火の通りは早いけれど焦げやすくなったり、味がぼやけてしまう場合も。野菜本来の甘みをしっかり味わいたいなら、大きめに切って弱火でじっくり炒めるのが正解!きっと、ひと味もふた味も違う仕上がりになるはずです。
作り方
1. ウインナは斜め切りにする。なすは縞状に皮をむき、1cm幅の輪切りにする。ピーマンはヘタとタネを除き、横1.5cm幅に切る。玉ねぎはくし形切りにする。
2. フライパンにオリーブオイルを弱火で熱し、①の野菜を入れてじっくり炒める。
3. ②にウインナを加えて炒め、ケチャップを入れてさらに炒め合わせ、皿などに取り出す。
4. ③のフライパンをきれいにし、サラダ油を熱して卵を割り入れ、目玉焼きを作る。
5. 器にご飯を盛り、③の具材を盛りつけ、目玉焼きをのせる。
Profile タサン志麻さん
連日満席のフレンチレストランやフレンチビストロで約15年間、料理人として腕をふるう。2015年に家政婦に転身し、家にある材料で作る、フレンチメインの作りおきおかずが評判となり、テレビや雑誌に多数出演。それぞれの家庭のライフスタイルに合わせて、好みの味に仕上げるのが志麻さん流。フランス人の夫、2人の息子、2匹の猫と暮らしている。
料理製作/タサン志麻 撮影/松村隆史