貯金のすべてを投資に突っ込む人たち

 新型コロナウイルスの感染拡大が広がってから、もうひとつ増えているケースが「急に極端な投資に走る」人です。

 

貯金の大半を使って、投資信託などの金融商品を購入してしまうのがその例。一時、株価が下がったあたりから、投資信託を購入する人は増えています。その流れに乗って、貯金額の多くを投資信託に突っ込む人がいます。

 

しかし、投資は「あくまで余剰資金で行う」セオリーからは完全に外れた行動。万が一、投資信託が暴落した時にお金が必要になれば、損を確定させないといけなくなります。

 

投資を始めるなら月数千円程度からでもOK 

投資のリスクを最小限に抑えるなら、何度もお伝えしていますが、最低でも生活費の7.5カ月分の貯金を用意してから始めること。

 

また、小額から始めることも重要です。投資初心者なら、まず、月々数千円程度から積立で投資信託を購入し始めるだけでも十分。大きく投資するのは慣れてからでも遅くはありません。

 

節約も投資も、極端な行動に走ると良いことはありません。焦らず、あわてず、一歩一歩進んでいきましょう。

 

 

監修/横山光昭 文/杉山直隆 イラスト/村林タカノブ