今や、缶詰の代表選手と言われるほど人気の「さば缶」。リーズナブルなので、まとめ買いする人も多いかもしれません。便利な半面、「いつも同じ味付けになってしまう」という悩みを抱えていませんか?だとしたら、ぜひ試して欲しいのが、卵とじ。卵のおかげで、さば特有の臭みも気にならなくなり、優しい味わいに。
気をつけたいのが、卵を入れてからのプロセス。火を通しすぎないことがふわふわ食感の決め手です!卵液は半分入れて鍋にふたをし、残りを入れたらすぐに火を止めて、余熱で火を通しましょう。
「先に野菜を煮て、ある程度味を完成させておくのもポイントです。缶の汁にもうまみがたっぷり詰まっているので、ぜひ活用してくださいね」(志麻さん)
作り方
1. 卵はボウルに割り入れて溶きほぐす。玉ねぎ、ごぼう、にんじんを細切りにし、めんつゆ、水200cc(分量外)とともに鍋に入れて火にかける。
2. ①の鍋の水分が3分の1ほどになり、野菜がやわらかくなったら、さば缶を缶汁ごと入れる。
3. ②に卵液を半量を入れてふたをし、残りの卵液も入れてすぐに火を止める。
4. 器にご飯を盛り、それぞれ③をのせて、3cm長さに切った小ねぎを散らす。
Profile タサン志麻さん
連日満席のフレンチレストランやフレンチビストロで約15年間、料理人として腕をふるう。2015年に家政婦に転身し、家にある材料で作る、フレンチメインの作りおきおかずが評判となり、テレビや雑誌に多数出演。それぞれの家庭のライフスタイルに合わせて、好みの味に仕上げるのが志麻さん流。フランス人の夫、2人の息子、2匹の猫と暮らしている。
料理製作/タサン志麻 撮影/松村隆史