80代の健康観「自分の感覚」を大切に
── あるインタビューでアンナさんは「母の支えが力になった」と語っていたそうですね。自宅療養中、どのように寄り添ってこられたのでしょうか。
クラウディアさん:朝一番に別室にいる娘に電話をして「体調はどう?」と確認したり、しんどそうなときはむくんだ足をマッサージしたり。抗がん剤の副作用で髪が抜けはじめ、アンナが大切にしていた髪を短く切った姿を見たときは、さすがにつらくて涙があふれました。私自身も家でひとりになると不安になってしまうので、通院に付き添ったり、できるだけそばにいる時間を増やしていましたね。
早朝、テレビの占いを見て「今日はあなたの星座の運勢が1位だったわよ、最高の日ですって」と、部屋に行って報告したり。本人は占いに全然興味がないみたいで、「そんな情報いらない」っていう顔をされましたけれど(笑)。
── 現在のアンナさんのご様子はいかがですか。
クラウディアさん:治療を続けながら、先生を信頼して前向きに過ごしていますよ。一時的に体調を崩すなど大変な時期もありましたが、今はだいぶ落ち着いてきているようです。本人の生きる力を信じて見守る毎日です。
── クラウディアさんご自身も80代になられました。ご自身の健康維持で心がけていることはありますか?
クラウディアさん:薬やサプリメントを飲むことを、むやみに増やさないようにはしているんです。もちろん医師の指示に従うことが大前提ですが、私自身は自分の体が本来持っている力を大事にしたいという考え方なんですね。
以前、ふくらはぎの痛みで薬を処方されたことがありましたが、飲み忘れても体感に変わりがなく、自分の体と向き合うきっかけになりました。結果的に症状は落ち着きましたが、薬が必要な方もいらっしゃいますし、そこは人それぞれ。自分の身体の変化をよく見て、頼り方も考える。そんなふうに「自分の感覚」も大切にしたいと思っています。