「『寝室で寝たら?』と声をかけた私に、主人はいつものように『いいのいいの、ここで』と答えました。47年連れ添った夫との最期の会話が、そんな何気ない日常のやりとりになるとは、思いもしませんでした」。明け方4時、リビングのソファで一人、静かに息を引き取っていた夫。最期の瞬間、愛する妻を隣に置かず、彼は何を思って一人で旅立ったのか──。芸能界随一の「おしどり夫婦」と呼ばれたふたりがたどり着いた、静かすぎる別れの風景。昭和の大スターが最期まで貫き通した「美学」と、現代社会が直面する「在宅での看取り」のリアルを、妻・クラウディアさんが明かします。