「景色やお店を見るだけでも」社会の接点に

── 「マイバター」持参とは、モーニングに本気ですね(笑)。老後の暮らしを豊かにするには「人間関係がカギ」とよく言われますが、お話を聞いていると、それが伝わってくる実感がします。配偶者を亡くしたあと、どう生きるかは多くの人が直面する問題でもありますが、クラウディアさんにとって、こうした仲間の存在はどんな支えになっていますか。

 

クラウディアさん:やっぱり人と直接会って、言葉を交わして笑うことって大切ですよね。家にじっとしていると、なんだか枯れてしまうような気がして。だから、必ず毎日、外出するよう心がけています。雨の日でも外を歩きますよ。たとえ短い時間でも散歩をすると気分が違うし、適度な運動にもなって健康にもいいですよね。周りの景色を見たり、ウインドーショッピングで洋服を眺めたり。それだけでも気持ちが上向きになるし、刺激を受けます。

 

私は街中でも電車でも、素敵な人を見かけたらつい話しかけちゃうクセがあって。2~3日前も信号待ちをしているときに、とても素敵な女性がセンスのいい靴を履いていたんです。「その靴、素敵ね。あなたみたいに似合う人いないわ!」って声をかけたら、「まあ、クラウディアさん?」と驚かれて。でも「嬉しい」って、喜んでくださいました。

 

梅宮アンナ 梅宮辰夫
子煩悩で知られた辰夫さん。アンナさんには激アマなパパだった(写真提供/週刊女性)

── クラウディアさんのほうから声をかけられるんですね。しかも単に持ち物を褒めるのでなく「あなたに似合っている」と。他人との交流が希薄になり、高齢者の閉じこもりが問題視される現代において、自分から壁を作らないことは大切な心がけですね。

 

クラウディアさん:褒めるのはおすすめですよ(笑)。相手も喜ぶし、その笑顔を見ると自分も嬉しくなるでしょう。もちろん誰かれ構わずに声をかけるわけではないですけど、「知らない人だから」と壁を作るのではなく、自分からポジティブな言葉をかけることで、ほんの一瞬でも心が通じ合うと、ちょっとだけ気持ちが明るくなると思うんです。