80代「いまの目標は仕事をすること」

── みずから行動したり人と交流を図ったりしながら、心と体の健康を保たれているのですね。ちなみに、食事はどんなことを心がけていらっしゃいますか。

 

クラウディアさん:40代、50代くらいまでは「これ食べたら太るかな?」なんて、食事のたびに気にしていたんです。でも、今はまったく気にしなくなりました。もう何十年も長生きするわけでもないんだから「我慢するのはやめよう」って(笑)。そもそも好きな食べ物が、太るものばかりなんです。魚よりも肉が好きで、甘いケーキも大好き。コーヒーを飲むときなんて、砂糖とミルクを5個ずつ入れちゃう。野菜はあまり得意じゃないけれど、アンナに注意されて、市販の野菜ジュースをムリして飲んだりしています。

 

── 好きなものを食べて、よく動いて、よく笑う。クラウディアさんらしい前向きな暮らし方ですね。

 

クラウディアさん:仲よしのメンバーと通うフラダンスも週に1回続けています。長くやっているわりには、振り付けなどの覚えが悪くてぜんぜん上達しないんですけどね(笑)。それに私、これからやってみたいことがあって、それが仕事なんです。

 

── 仕事ですか!80代で仕事への意欲をお持ちとは驚きました。そのバイタリティはどこからくるのでしょう。

 

クラウディアさん:まだまだ元気だから、私にできる仕事があったら、ぜひやってみたいなと思っているんです。さすがにパソコンはできませんが、人とお話ししたりするようなことなら、お役に立てるんじゃないかなって。いくつになっても社会とつながって、誰かの役に立てたら嬉しいですよね。アメリカなんかだと、お年を召した方でもパソコンを使いこなしているでしょう? ああいう姿を見ると「かっこいいな、私も見習いたいな」と思うんです。新しいことにも、怖がらずに挑戦していきたいですね。

 

── 新しいことにも怖がらずに挑戦する。その姿勢こそが、クラウディアさんが実践されている「枯れない生き方」なのですね。素敵なお話をありがとうございました。

 

 

「ひとりは寂しいけれど、誰かとずっと一緒なのも気を遣う」。クラウディアさんのように、家族ではない「同じ境遇の仲間」との程よい距離感が、老後の救いになるのかもしれません。みなさんは、理想の「老後の居場所」について、どう考えていますか?

 

取材・文:西尾英子 撮影:伊藤智美  写真提供:週刊女性