生き残る役でもいいんですか?

風が心地よいです

── その後、演じる役と自分自身とのギャップは埋まりましたか?

 

木村さん:「幸薄い役」を求められて、「本当はそうじゃないのに」と思っても、そのギャップも含めて楽しんじゃう。「幸薄い=木村多江」と覚えてもらえたら、それはそれで役者冥利につきるなって変化していきましたね。

 

── 今では、多彩な役を演じていらっしゃいます。

 

木村さん:だんだん求められる役も変わっていきましたね。最初は、死ぬ役とか、不幸な役が多かったのに、徐々に生き残る役が増えてきたんです。

 

── 生き残る役…!

 

木村さん:今まで馴染みがなかったので、ある撮影では「みんなが死んで行く役なのに、私だけ最後まで生き残っていいんですか!?」と監督に聞いたこともあります(笑)。それくらい生命力の強い役をやるようになってきましたね。もしくは「もう不幸な木村多江は見あきたから、今度は違うのを見てみたい」と思われたのかもしれません。

 

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PROFILE 木村多江さん

1971年生まれ。主演映画「ぐるりのこと。」では多数の映画賞を受賞する。以降、ドラマ・映画・舞台等幅広く活躍する。


取材・文/間野由利子  撮影/坂脇卓也

衣装クレジット:ブラウス・ベスト・パンツ/すべてメイメイジェイ(エスケーシー) イヤリング・リング/ともにヴァンドーム青山(ヴァンドーム青山本店) イヤーカフ/ケンゴ クマ プラス マユ(ヴァンドームヤマダ) ブーツ/ダイアナ(ダイアナ銀座本店)