グループLINEで「マスコミ発表になる前にお伝えします」
── 今はモーニング娘。のメンバーと連絡をとっていますか?
中澤さん:モーニング娘。の初期メンバーは私含めて5人で、それ以降も、3期、4期、現メンバーまで含めれば、40人くらいると思いますが、誰ひとり欠けてもモーニング娘。は成立しないんですよね。
モーニング娘。での経験は、地球上にいる人たちが、みんなが経験できるということではないと思っているので、ものすごく大切に思ってます。
── 今でも元メンバーと連絡を取られているんですか?
中澤さん:取っていますね。たとえば今日(取材日は6月17日)は辻ちゃんの誕生日ですから、連絡しましたよ。
── 先日も元メンバーの市井紗耶香さんの参院選辞退のニュースが出ましたが、皆さん多方面で活躍していますよね。
中澤さん:そうそう。紗耶香もすごいなあ、と思っています。
今は一緒に活動できてないメンバーも、元気にしてる様子は、SNSで確認できますし、まったく連絡取り合えないとか、そういうメンバーはいないかな。ただ、もうみんな大人ですから、そんな頻繁には連絡しませんけど。
でも、グループLINEがあって「マスコミ発表になる前にお伝えします」って連絡がたまに回ってくるんですよ(笑)。
あ、もちろんハッピーなお知らせですよ。私も結婚するときは、グループLINEで「後日、発表になるんだけど、結婚が決まりました」っていうのを伝えていました。
元メンバーは「好きとか嫌いとかじゃない」
── 中澤さんはモーニング娘。のお姉さん、というイメージがあるんですが、今もそういう関係性を築いてらっしゃるんですね。
中澤さん:たとえば、今のモーニング娘。のリーダーの譜久村(聖)ちゃんは、リーダーという役割があるので、いつも律儀に礼儀正しく「コンサートが始まります」「メンバーの卒業が決まりました」と連絡をくれたりします。
あと、なっち(安倍なつみ)とか…、彼女とは何か、不思議な関係性があって。なんか繋がってる感じなんですよね。
頻繁に、ってことはないですけど、ふと連絡を取り合ってますね。かおりん(飯田圭織)も、彩っぺ(石黒彩)もあすか(福田明日香)もみなそうです。
彼女たちは、出会うべくして出会った人たちっていう感じがすごくする。家族でもない、友達でもない。モーニング娘。のメンバーだったという、特別な経験を共有できる。そういう存在ですね。
好きとか嫌いって存在じゃないですね。いなきゃ困るっていう人たちです。
── 今でもそういう思いを持っているんですね。
中澤さん:
今でもそうです。年を重ねるごとにそういう気持ちは強くなりますね。
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PROFILE 中澤裕子さん
1998年にモーニング娘。としてデビューし、初代リーダーを務める。2001年にモーニング娘。を卒業。歌手活動のほか、ドラマや舞台で女優としても活躍。2014年に夫や子どもと共に福岡県に移住し、タレントとして活動。TNCテレビ西日本「ももち浜ストア」にレギュラー出演。
取材・文/市岡ひかり 写真提供/中澤裕子さん