「養子であることは、私にとって特別なことではなかった」。特別養子縁組で育てられた志村歩さん。育ての親の深い愛に包まれ、周囲が抱く「養子=かわいそう」というイメージとは無縁の生活を送ってきました。しかし、思春期に生みの親と手紙のやりとりをした際に、強い憤りを感じたことがあったそう。ルーツに深く触れることが救いではなく、今の幸せを脅かす「リスク」にもなり得る──。当事者が抱く切実な葛藤に迫ります。