中澤裕子子どものために決意「今後福岡から出るつもりはない」

現在、福岡県で2人の子どもの子育てを優先しながら、ローカルタレントとして活動している元モーニング娘。の中澤裕子さん。現在49歳、今後の目標を尋ねると「子どもが成人するまで生きていたい」と切実に語ります。その真意とは──？（全5回中の4回）

子どもに“故郷”をつくってあげたい

中澤裕子さんが作るお弁当 — 現在も毎日お子さんのお弁当づくりを欠かさない中澤裕子さん（中澤さんのInstagram）

── 中澤さんのブログやInstagramには、お子さんに作ったお弁当の写真がアップされていますね。お仕事しながらのお弁当づくりは大変なことも多いと思います。

中澤さん：私、結婚するまでお料理はまったくしなかったんです。冷蔵庫のなかにはお酒しか入ってなかった（笑）。ひとりのときは、家でご飯食べてなかったんですよね。

でも子どもが生まれて、離乳食から始まって、「離乳食って何？」ってところから、本読んで勉強したりしました。今は子どもが自分が作ったものを食べてくれることに喜びを感じています。

キッチンに立つ習慣を作ってくれたのは子どもたちなので、そこは感謝してますね。

── これからチャレンジしていきたいことや、年を重ねていきたいなみたいな思いがあれば教えてください。

中澤さん：子どもたちが成人するまでは、とにかく生きていきたいっていうか･･･。

── そ、そんな･･･。

中澤さん：と言うのも、最近、突然お亡くなりになる方のニュースが多い気がするんです。

年齢関係なく元気に生きていることは、当たり前じゃない。明日が絶対に来るという保証はない。だから、毎日しっかり生活して、何が何でも子どもの成人までは元気でいたいです。とはいえ、上の子はもうすぐ10歳になるんで、そんなに遠い未来でもないんですけど。

もうちょっとしたら娘と二人で女子旅に行きたいな、という夢もあります。その夢を叶えるためにも、とにかく元気でいなきゃな、と思うんです。

娘は最近「仕事をしているお母さんが好き」って言ってくれるんですよね。

「友達に『お母さん、テレビ出てるんでしょ』って言われるのが嬉しい」って。私も、そう言ってくれたのが嬉しくて、だから「わかった、お母さん、頑張るよ！」って。

だからずっと現役でいたいなと思うし、そのためには元気でいなきゃいけないな、と思います。

私は、今後福岡から出るつもりがもうないんです。子どもたちの帰ってくる故郷は、福岡だと決めてるので。

私自身、出身は京都ですが、母は今は神戸に住んでいますし、父も他界していますので、帰れる故郷というものがないんです。でも、福岡は子どもたちが育った場所だから、故郷をちゃんとつくってあげたい。この先、帰ろうと思ったときに、ちゃんと帰ってこられる場所をつくりたい。だから、私はずっと福岡にいると決めています。

── そうまで思えた福岡の魅力とは何でしょうか。

中澤さん：肌が合うというのが水が合うというか、居心地がいいんです。

元々福岡の思い出がなかったのが、私にはいいのかもしれない。新しい場所で、家族と思い出をつくってきた場所なので、大人になってから知り合った人たちが、よくしてくださったりお友達になったり、「大人になっても友達ってできるんだ」って教えてくれたのは福岡なんです。

あんまり今まで住んできた場所に思いを残してきていないので、今住んでいるところがいちばん大事なところですね。