モーニング娘。初代リーダーとして、絶大な人気を博した中澤裕子さん。デビュー当時のお話や、「歳を重ねるごとに気持ちが強くなる」という、メンバーとの絆について伺いました(全5回中の5回)。

「行かなきゃ!」と直感したオーディションが転機に

モーニング娘。のデビュー曲「モーニングコーヒー」のジャケット
1998年に発売されたモーニング娘。のデビューシングル「モーニングコーヒー」

── ASAYANのオーディションを受けて、モーニング娘。としてデビューしたときは、24歳でしたよね。

 

中澤さん:はい。私は元々モーニング娘。のオーディションを受けたわけではなくて、別のオーディションを受けた結果、モーニング娘。としてデビューすることになったんです。当時は、あんまり年齢のことも考えないで、「このオーディション受けなきゃ!」みたいに思って行ったんです。考えて行動した感じではなかったです。

 

── 他にもオーディションを受けていて、そのなかのひとつ、ということではなかったんですか?

 

中澤さん:いえ、違うんです。ASAYANという番組自体は以前から見てたんですけど、私が受けたオーディションの前は、小室哲哉さんのオーディションがすごくブームになっていて。

 

でも、そのときは受けようという気持ちは全然起こらなかったです。

 

私も歌手になりたいという夢はずっと小さい頃からあったんですが、当時は視聴者として番組を見ながら「すごいな~この人たち。でも自分にはできないな」という気持ちでした。

 

でも、企画が変わって、私が受けたオーディションの告知が画面上に映ったとき「あ、行かなきゃ!!」と思って。

 

── チャンスをつかみ取る力があるんですね。

 

中澤さん:チャンスが来たから、それをつかめたんじゃないかなと思ってます。気づかなかったら、受けていません。