助け合う精神が醸造される仕組みとは

 

——社員同士が助け合う精神が非常に浸透していると聞いています。自分が急に休むときや、育休をとりたいときに、遠慮せず助けを求められる風土が職場にあるのはありがたいです。これは何故でしょうか?

 

近藤会長:

「今週の気づきメール」といって、上司が社員の様子を把握できる仕組みがあります。全社員が公私問わず、嬉しかったこと、悲しかったこと、失敗したことを自分の上司に毎週メールで報告し、上司は必ず返信するんです。続けることで、社員のプライベートの困りごとや状況がわかるようになってきます。

 

また、CREDOという経営理念を毎日唱和しています。これによって「笑顔/感謝/成長/利他/必然」を大切にしようという会社の理念が浸透するんですよね。

 

 

——助け合う精神を育むだけでなく、働きやすくなる仕組みも確保されていますよね。

 

近藤会長:

ええ、社員の成長とリスクマネジメントの両面から、「ダブルアサインメント」「マルチタスクシステム」を取り入れています。

 

「ダブルアサインメント」は、ある1つの業務にあえて2人を割り当てる「2人担当制」という働き方です。欠員がでたときに必ず誰かがカバーできる仕組みですね。

 

だけど、中小企業ですから、人員は増やせないんですよ。その分、「マルチタスクシステム」で、1人で複数の業務を担当してもらうようにしています。

 

——自分の担当業務は1つではないんですね。

 

近藤会長:

はい。例えば弊社の経理課長と総務課長は2人とも女性ですが、総務課長が売掛金の消し込みをやったり、経理課長が総務的な仕事をやることもあります。どちらかが産休に入っても、代理として教育もできるし、互いにカバーできます。