マネー
2020.10.16
お金で悩んでいる人の中には、平均以上にお金を貯めているのに、お金がないと不安を募らせる人がいます。このタイプは、いくら貯めても「まだまだ」と考え、過剰な倹約を続け、家族が不満を持つことも…。どうすれば、その悪循環から抜け出せるのでしょうか。家計再生コンサルタントの横山光昭さんにアドバイスしていただきました。
貯金中心の生活だと家族の仲が悪くなる?
「いくら貯金をしても、安心できないんです…」。このような悩みを抱える人は、弊社に家計相談に訪れる人の中にもいます。
最初は300万円を目標にして貯めたけれど、貯まったら貯まったで、「もう少しあったほうがいいのでは…」と500万円を目標額にする。でも、その額がたまると、「本当に足りるんでしょうか?」と不安が増し、1000万円を目標にしていく。このように、貯金の目標額が青天井になっていく人は、意外と少なくありません。
「2000万円の貯金が必要」とメディアが煽る記事を見ると、ますます不安をかき立てられ、貯金せずにはいられなくなるようです。もちろん、貯金自体は悪いことではありません。それで家族全員が幸せなら、なんら問題ないでしょう。
しかし、お金に不安を抱える人は、過剰な倹約に走りがちで、家族が不満を抱えていることが少なくありません。たとえば、「トイレを流すのは2回に1回にしよう」と言って、生活の質を下げてしまうこともあるのです。これでは、いつか家族の不満が爆発し、不幸な状況を招きかねません。