鼻で息をせず、口で呼吸してしまう「口呼吸」。無意識に口が開いてしまう人は、もしかしたら口呼吸をしているのかもしれません。今年11月に放送された『健康カプセル! ゲンキの時間』(TBS系)では、不調を招く口呼吸に迫っていました。

口呼吸をするだけで悪影響が…

はじめに同番組で紹介されたのは、「風邪をひきやすくなる」という悪影響です。口で呼吸をすると、ウイルスや細菌が喉に付着しやすくなって風邪をひきがちに。また「口内の乾燥」にも注意しなければいけません。口の中が乾燥して唾液が減ると、細菌が増えて虫歯や歯周病につながるそう。

 

口呼吸は睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」も引き起こします。普段から口呼吸をしている人は、口の周りの筋肉や舌の筋肉が衰えている可能性が。そのため横になったときに舌が喉のほうへ落ちて気道を塞ぎ、無呼吸状態に陥るリスクが上がります。

 

睡眠時無呼吸症候群になるとどのような症状が現れるのでしょうか? 順天堂大学医学部附属順天堂医院の原田紀宏先生によると、「呼吸が浅くなったり止まったりすると、血液中の酸素濃度が低くなる」とのこと。酸素濃度が低くなるため、全身に酸素を運ぼうとして心拍数が上昇します。原田先生は“眠っている間に心拍数が上がるので、睡眠をとっても疲れてしまう”と解説していました。