忙しい人にとって「時短」はうれしいキーワード。昨今の物価高騰もあって、少しでも節約できるなら、ぜひ取り入れたいところです。それが、フライパンひとつで実現できるって? どういうことなんでしょう。それにお答えくださったのは、なんと! 恐れ多くも、日本を代表する料理人・道場六三郎さん。御年93歳にして人気料理系ユーチューバーであり、かつてはフジテレビ系列の「料理の鉄人」で初代和の鉄人に輝いたレジェンドです。
道場さん、教えてください!
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僕の信条は「仕事は早く!」「ムダをしない」
これ、まさに「時短」「節約」につながるでしょう?僕は昔から、仕事を早くすることを第一に考えてきたんです。そのために、包丁をきれいに研いで、切れやすくすることは欠かさなかったね。包丁がよく切れると、仕事(料理)が早くなるし、素材の味もよくなるんですよ。ムダをしないというのは、素材を全部使いきること。野菜は端っことか、肉や魚の骨とか皮とか、丸ごと、余すことなく全部使いきってきた。素材は命ですからね、最後まで使いきって成仏してもらいたいんですよ。
たとえば、にんじんなどの野菜の皮は、サッと揚げて塩をしたら、おつまみが1品できる。肉や魚の骨からは出汁が出るから、それで作るとスープや煮物がおいしくなるね。そんなふうに、捨てるところなんてひとつもないんです。
フライパンで時短・節約!
普通、時短料理というと、切る手間を省くとか、レンジなどの家電を上手に使うとか。冷凍物を使う、素材をスーパーで買ったらすぐに下処理して、使いたいときにスムーズに使えるようにしておくとか。いろいろな情報があるようですね。でももしかすると、ちょっと手間に思う人もいるかもしれませんね。いつもの料理の仕方と違うと、かえって手間取ることもありますから。
そんな方のために、ぜひ使ってほしいフライパンがあるんです。それが「ろくパン
」。そう、僕がプロデュースしたから、僕の名前からとって「ろくパン」。宣伝になっちゃうねえ(笑)。
これには、僕の信条が盛り込まれているんです。つまり、時短になって、節約にもなる。フライパンなんてもっとも基本的な調理道具だから、そんなに差が出るなんて思わないでしょう? でも、実際にそうなんです。僕自身使ってみて感心したくらいですからね。ちょっと深めで、小ぶりなのに容量があって、持ったときの重さがちょうどよくて安定感がある。年を重ねて夫婦だけの‘暮らしになった人には、2人分作るのちょうどいいサイズですが、もちろんひとり暮らしの人にもいい。案外容量があるから4人暮らしのご家庭のおかず、たとえばたっぷり具だくさんの野菜炒めとかも十分にできますよ。それに、熱伝導は格別にいい! 仕事(料理)が早くできるんですよ。せっかちな僕にぴったりだね。
この実力、みなさんに感じてほしいなあ。一生どころか、二生も三生も、孫の代まで使えますよ。ろくパンで、みなさんの毎日の料理がおいしく、楽しくなったらうれしいですねえ。
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熱伝導はピカイチ
フライパンの製造は、山田工業所さん。横浜中華街の中華鍋の生産量の80%を占め、鉄鍋製作の老舗。打出しの鉄鍋作りにいたっては、日本で唯一の会社です。この打出しの効果がすごくてね。鉄板をハンマーで何千回も細かく叩いて、微妙な凹凸を作りながら丸く整えていく。機械は使っているのに、機械はまるで職人さんの手そのもののようでね、職人さんと機械が一体化しているんですよ。いやあ、本当に丁寧な仕事でねえ。鉄鍋でおいしい料理を作ってもらいたいという熱い思いがあふれていましたよ。
工場見学に行かせてもらって感動しましたよ。いい仕事には、いい仕事で応えたいねえ。
そうそう、大事なのは、その凹凸。おかげで、火にかけたときの素材への火の伝わり方が早くなって、素材の味をおいしく引き出してくれるそうです。実際に僕もろくパンで春キャベツと桜海老の蒸し焼きを作ったんだけど、桜エビの素揚げも、春キャベツの炒めもろくパンでして、あっという間にできあがりましたよ。色よく、ふわっと仕上がって。味つけはシンプルにして、素材の味を生かしているから、調味料のムダも省けるんですよ。これを山田工業所の山田社長にも食べてもらったんだけど、言葉少なに感動してくださって。ありがたいねえ。
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ふたを使って、さらに時短
ふたがなかなかいい仕事をしてくれるんですよ。ピタッとろくパンにはまるから、中の蒸気がろくパンの外にもれなくてね、蒸気で調理ができる。早くふわっと仕上がるのは、このふたの効果でもあるね。よくご家庭で作られる料理で言うと、ハンバーグとかかな、中までじっくり火を通さなくちゃいけないから案外時間がかかるんだけど、そんなときにこのふたが威力を発揮してくれるんじゃないかな。
油もエネルギーも少なくて済む
ムダが嫌いな僕にとって、油も少量で済むことはうれしいことだね。最近は油も高値になっているんでしょう? 電力代も上がっているし。少しでも節約したいよね。早く火が通れば、IHの家なら電力が少なくて済むし、ガス調理器の家ならガス代が少なくて済む。今夏も暑くなるってことだから、冷房もつけてる中での料理はささっと済ませて、暑さ対策もしたいじゃないですか。時短ができれば、いろんな意味で節約になるんですよ。
そんなふうに毎日の暮らし方を考えたら、時短料理は家庭を救う!って言ってもいいくらいだね。いやいや、「ろくパンが家庭を救う」っていったら、言い過ぎかな。
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PROFILE 道場六三郎さん
日本を代表する料理人。1993年フジテレビ系列で放送の料理番組「料理の鉄人」(平均視聴率14%)で、初代和の鉄人に君臨。その後さまざまな場面で活躍し、2007年には旭日小綬章を受章。89歳のときに始めたYouTube「鉄人の台所」は、チャンネル登録者数約20万人。ファンは日本にとどまらず、海外でも広く支持されている。その他、オリジナルフライパン「ろくパン」などの新商品開発や、介護施設でのビデオ講演、料理提供など、年を重ねてなお人のためになることを志に、精力的に取り組んでいる。趣味は、ひらめきの家庭料理とゴルフ。今なお週2回はハーフを楽しむ。
「ろくパン」はクラウドファンディングサイトFannovaで限定追加販売中。7/7まで。
詳細は、コチラより。