■セルフケアを行う意義とは?

ストレスが大きな社会問題となっている今、社会・企業、そして個人が、それぞれどう向き合い解決していくのかが、非常に大きな課題となっています。 企業側が社員のメンタルヘルスケアを意識し、具体的な取り組みをスタートさせるところも増えてきています。その方向性の要になっているのが、厚生労働省の「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」です。 こちらで示されているのが、 ・セルフケア


・ラインによるケア


・事業場内産業保健スタッフ等によるケア


・事業場外資源によるケア の4種類です。セルフケアは、ストレス対処法の中でももっとも基本的な事項として示されています。 自身のストレスや心の状態を的確に把握できるのは、自分だけです。まずは自分自身でストレスケアを行うことで、上手に乗り切っていける方も決して少なくありません。またセルフケアを行ってもあまり効果を実感できないときには、早急に周囲に助けを求める必要があります。 自分自身の心の状態をしっかりと見つめ、最適な解決ルートをたどっていくためにも、セルフケアが重要なポイントとなるのです。


■セルフケアで意識するべき3つの「R」

では実際にセルフケアを行う際には、どのようなポイントを意識するべきなのでしょうか。セルフケアのポイントは、以下に紹介する3つの「R」だと言われています。 ・レスト(Rest)……休息


・レクリエーション(Recreation)……趣味や娯楽


・リラックス(Relax)……リラクセーション ストレスが溜まり、何らかの異常が見られたときに、まず必要になるのがレストです。ストレスの原因が仕事にあるのであれば、ときにはゆったりと、心と身体を休ませることが大切です。また人間にとって睡眠は、非常に有効なストレス発散法だと言われています。ストレスが溜まってきた……と思ったら、ぜひじっくりゆっくり眠れる環境を整えてみてください。 とはいえストレスが溜まってくると、「眠りたくても眠れない」「休息をとるのが不安で仕方がない」と感じる方も少なくありません。 このような場面で活用したいのがレクリエーションとリラックスです。レクリエーションは、自分にとって楽しいことをするのがベストです。趣味や娯楽があるなら、ぜひじっくりと時間を取ってみてください。「今は何も思いつかない」ということであれば、ちょっとした運動やイベントへの参加なども、十分なレクリエーションになってくれます。 リラックスは、心身共に落ち着かせるための行動を言います。ストレッチをしたり、眠る前に音楽を楽しんでみたり……。こちらも自分にとって「心地よい」と感じられるものをチョイスしましょう。