志望動機は「妹の歯医者代を出してあげたい」

自身の仕事について、「色を投げて、きれいにする(ライン上に流れる使用済み発泡トレーのうち、リサイクルに適さないものを取り除き、色トレーと白トレーを仕分ける)」と説明する西田さん。

 

「14年前、西田くんが特別支援学校を卒業して入社した当時は、マッチ棒のように細かったんですよ。それが1日8時間の立ち仕事を続けるうちに、がっしりとたくましくなりました。採用面接のときは、『妹が歯医者に行くお金を出してあげたい』と、話してくれたのが印象的でした」

 

入社後、その願いは実現しました。その後も西田さんはお金を貯めていろいろなことにチャレンジしています。

 

最近買ったものについては「バイク。バイク買った!」と教えてくれました。なんと、西田さんはバイクの免許も取得しているのです。もちろん、知的障がいのある西田さんにとって、免許取得は簡単ではありませんでした。とくに学科試験に手を焼き、4回目でようやく合格。

 

「ほかの社員が勉強を手伝って、合格したときは職場全体で喜びました。刺激を受けて、『自分も免許を取りたい』と、後に続く従業員が何人も現れました。社内には15回のチャレンジでやっと合格した方もいますから、4回での合格は優秀ですよ」

 

そんな岩井さんの言葉に、西田さんは照れくさそうに笑いました。