「子宮全摘」の宣告。自分の命を優先するという決断

── 医師からはどのような治療方針を提示されたのでしょうか。

 

鹿乃さん:精密検査をした段階で、がんが子宮頸部内にとどまっているものの、腫瘍の大きさが4cmを超えていることがわかり、医師からは「子宮全摘出がスタンダードです」と宣告されました。一応、頸部の一部だけを切除して子宮を残す選択肢も提示されましたが、がん細胞を完全に切除できる保証はなく、残しても妊娠できるかはわからない。悩んだ末に「自分の命を一番に大事にする」と、全摘を決断しました。

 

── 30代前半で「もう子供は望めない」と決めるのは、あまりに酷な決断です。

 

鹿乃さん:本心ではめちゃくちゃショックでした。でも、私はこういう運命を与えられたんだな、と。幸い卵巣は残せたので、将来的に代理出産や養子という選択肢だってゼロではない。可能性を完全に捨てたわけではないと考え、前を向こうとしていました。

 

鹿乃さやか
子宮頸がんの手術後は「一刻も早く仕事に復帰したかった」と話す鹿乃さん