自分と同年齢の「霊魂」を演じることになり
── 今年春に開幕予定の舞台『汗が目に入っただけ』では、「還暦目前で突然亡くなった母親」で霊魂という、難しい役柄を演じられるそうですね。
鈴木さん:冒頭から亡くなっている役は初めてなんです。だから壁を抜けたり浮かんだりとか、普通の人間にはできないことをやってみたいなと思っています(笑)。

── 鈴木さん自身もプライベートでは3人の娘さんのお母さんです。本作は、母の死で残された家族が葬儀の方法で揉めに揉める抱腹絶倒コメディだそうですね。ご自身と重なる部分や思いはありますか。
鈴木さん:家族の死って、人生でそこまで何度も経験しないですよね。私自身、祖父母が亡くなったときはまだ子どもで、お葬式に連れていかれる立場だったので、葬儀をどう執り行うかなんてことはちゃんと経験していないんです。
でも、どの家庭にも必ず起こることですから。家族の死を経験した周りの友人に話を聞くと皆「大変だった」と言います。だから私も、いきなり亡くなっても家族は困らないように、ちゃんとしておかなきゃと。
── ちゃんとする、というのは?
鈴木さん:突然残された家族が「どうしよう、いろんなことがわからない」とならないように、たとえば「パスワードはこれです」と書いておくとか、部屋を片づけておくとか。いざというときのために、そういう準備はしておこうと思っています。