周りに迷惑をかけずに楽しんで人生を終わりたい
── 鈴木さん自身も今年の8月で実際に還暦を迎えられます。還暦や60歳という数字に対してはどんな思いがおありですか。
鈴木さん:なんでしょうね…実のところ、あまり深くは考えていないんです。こうやって世間の方々から「還暦」といわれるので、なんだか自分も意識しなくちゃいけないのかな、という感じで。年齢って結局は、ずっと地続きだと思うんですよ。私は今59歳ですが、去年は58歳で、その前は57歳だったわけで。自分の中ではずっとつながってきているので、なにかが急に変わるわけでもないんです。ただ「還暦なので…」というと、たとえばお休みをいただいたり、友達と集まる言い訳になるかなぁ、というくらいの感覚ですね。
── そうなんですね。鈴木さんご自身は「何歳まで生きたい」といった願望はあるのですか?
鈴木さん:いえ、「なにがなんでも長生きしなければ!」とかは思わないです。周りに迷惑をかけずに、自分が元気で楽しんで人生が終わったら、まあいいかな。あんまり、人のお世話にならないようにしたいと思ってるんですよね。
── わりとあっさりと。
鈴木さん:自分のことに関しては、あっさりしてるかも。人間、死なない人はいませんから。ちなみに、私の母は私と同じ干支で、今年7周り目なんですが、元気で楽しく生きていて。あんなふうに年をとれたらいいなとは思います。でも、数字で「何歳まで生きていきたい!」とかは考えてないです。
だって「何歳まで現役でいたい」とか、考えられます?私は、生物の死はみんな順番にやって来るものだから、あらがっても仕方ないなと思ってるんです。ただ、いろんなお仕事をやりかけのままだと、本当に周りにご迷惑をかけてしまうので、そうではない形で幕を閉じられれば最高だなと思います。
…
40代から舞台に出演するために自分にできることを実行したという、パワフルな鈴木さんは、プライベートでも学びに貪欲。中1のころから毎年欠かさず大学受験の英語の共通テストに挑戦しているというから驚きです。「最近根気が続かなくなってきた」と嘆きながらも、「ほかにも学びたいことがたくさんあるんです」と話してくれました。
取材・文:前島環夏 写真:鈴木保奈美