婦人科を診断したら「がん」の二歩手前と

── 結婚前の2019年2月には子宮頸部高度異形成と診断されました。そのときはどういった経緯で病気が判明したのでしょうか。

 

鍋谷さん:バセドウ病の投薬治療は続けていましたが、生理の周期などは遅れることはなかったのに、あるとき、めずらしく生理が3か月間来なかったんです。それでおかしいなと思って婦人科を受診したんですが、そのときに子宮頸部高度異形成だと診断されて。でもまさか「がん」の二歩手前ぐらいの状態は想像もしていませんでした。

 

「がん」というともっと年齢を重ねた方が罹患するイメージが強かったので、「この年齢で私が?」という驚きとともに、ショックは大きかったです。うちはがん家系でそれが原因で亡くなった姿も見てきたので、少なからず怖さもありました。ただその手前の状態で気づけたことはよかったと前向きに受け止めて。それでもいつ「がん」に移行するか読めないので早期治療したほうがいいという判断のもと、レーザー治療を受けたんです。

 

──「将来、子どもが産めるのか」といった不安はありませんでしたか。

 

鍋谷さん:当時は現役選手としてプレーしていたので、すぐに子どもが欲しいというわけではありませんでした。それでも、将来的に子どもが欲しくなったときに、パートナーの期待に応えられないかもしれないという不安はありました。いつでもどんなときでも「大丈夫だよ」と言ってくれていた主人ですが、さすがにどう感じるんだろうとも心配になりました。それでもすごく大切なことなので隠してはいけないと思って伝えたんです。

 

彼は「別に子どもができるとかできないとか考えてないし、できないならふたりで過ごせばいいし、だから気負う必要もないから。今は健康になることだけを考えて」と言ってくれましたが、正直、その言葉を聞いてホッとしましたね。