この1分だけで体が目覚める!基本の「つまみほぐし」

「つまみほぐし」は、血流が滞っている筋肉をつまみ、「ゆらしてほぐす」マッサージ法。一般的なマッサージは、筋肉を押す、なでるなどですが、「つまみほぐし」のメソッドでは、筋肉をしっかりつかみ、ゆらします。

 

これにより、癒着した筋肉と筋膜の間にゆるみが生まれ、動かしやすくなり、体の本来の機能が回復します。今回はいちばん効果的で基本の「恥骨筋つまみほぐし」をご紹介します。

基本の「恥骨筋つまみほぐし」の4ステップ

1. 恥骨筋の裏に指を4本入れる

恥骨筋つまみほぐし
恥骨筋の裏に指を4本入れる

床に左ひざをつき、右ひざを曲げて右足を床につける。右の内ももの付け根にある恥骨筋の内側に左手の親指以外の4本の指を差し入れる。

 

恥骨筋つまみほぐし
ポイント:骨盤と太ももの骨をつなぐようにあるのが恥骨筋です。内ももの付け根にあるコリコリとした筋を探してみてください

※ここでは立てひざをついた姿勢での実践法を紹介していますが、床に座った姿勢や、安定したイスに足をのせて行うなど、恥骨筋をつまみやすい姿勢でためしてみてください。

 

2. 恥骨筋をしっかりとつまみ、グーッと5秒間、念入りに圧をかける

恥骨筋つまみほぐし
恥骨筋をしっかりとつまみ、グーッと5秒間、念入りに圧をかける

右手の指も差し入れて、恥骨筋を両手でしっかりとつまむ。両手の親指とほかの4本の指ではさむようにして力を入れ、5秒間圧をかける。

 

3. つまんだ部分を上下に動かして5回ゆらす

恥骨筋つまみほぐし
つまんだ部分を上下に動かして5回ゆらす

2.で圧をかけたあと、両手でつまんだ部分をさらに上下の方向に動かして、5回ゆらす。ゆっくりていねいにほぐしていく。

 

恥骨筋つまみほぐし
ポイント:恥骨筋を離さないように、両手の指でしっかりとつまみ、つまんだ部分をプルプルと上下に動かすようにしてゆらす

 

4. つまむ位置をお尻の方向へ少しずつずらし、同様につまんで、ゆらす

恥骨筋つまみほぐし
つまむ位置をお尻の方向へ少しずつずらし、同様につまんで、ゆらす

つまむ位置をお尻の方向へ向かって少しずらし、1~3を行う。さらに奥へずらしてつまみ、3か所に分けて行う。反対側の脚も同様に行う。

 

PROFILE アベシスター (阿部惠子・阿部由美)

東京· 松濤のプライベートサロンで経絡マッサージ、リンパドレナージュ、アロマテラピーとストレッチを融合させた独自のメソッドで施術を行う。不調が改善したことや、小顔や痩身効果が口コミで話題となり、予約の取れない人気サロンに。姉妹二人で施す「フォーハンドマッサージ」は芸能人、CA、モデルなども多数通う人気コース。施術歴35年、3 万2000人以上を救ったカリスマとして、サロンワークのほか、雑誌やテレビなどでも活躍。2025年3月に新刊『ゆがみ、むくみ、たるみを改善! 恥骨筋1分つまみほぐし』を上梓。

 

取材・文/石原輝美、黒木博子(smile editors) 撮影/トヨダリョウ モデル/塚本理絵(FRONT) ヘアメイク/枝村香織 イラスト/TAKUMI