「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。

 

山田さんが「とにかく、今これが食べたい気分」な美味しいレシピを、作っているときの熱量も一緒にお届けします。

#23 秋の食欲を満たす、バター醤油のきのこハンバーグ

秋の始まりは、雨や台風で家にいることが多くなります。

 

そんなときには、お籠りの準備をせねばなりません。

 

ということで、みんな大好きなハンバーグを秋の味覚であるきのこをたっぷり入れて仕込みたいと思います。

 

まずは、玉ねぎ、マイタケ、しめじをみじん切りにします。

 

きのこを入れると香りが良くなるのもありますが、肉汁を吸ってくれるので、美味しいのです。

 

フライパンにオリーブオイルと先ほどみじん切りした野菜たちを入れて、しんなりするまで炒めたら、バットやお皿に広げて冷ましておきます。

 

ボウルに、合挽き肉と炒めた野菜、たまご、パン粉、牛乳、塩、黒こしょうを入れて、粘り気が出るまでよく混ぜます。

 

食べやすい大きさを手に取り、空気を抜いて、小判型にまとめます。

 

このときに、手に少しオリーブオイルを塗っておくと肉が手につかずに上手にまとめられます。

 

フライパンに分量外のオリーブオイルを温め、まとめたハンバーグを入れて、両面に焼き色をつけます。

 

全部焼けたら、水を150㎖加えて蓋をし、10分ほど蒸し焼きにします。

 

あまり加熱しすぎるとジューシーに仕上がらないので注意です。

 

焼き上がったら、ハンバーグを取り出して、ソースの材料のマイタケ、しめじ、バターを入れて炒め、しょうゆ、みりん、黒こしょうで味をつけ、軽く煮詰めます。

 

出来上がってすぐも美味しいですが、お籠り用として、ラップに包んで冷凍しておけば、食べたいときにカレーやドリヤに乗せてもいいし、ハンバーグを崩してトマトソースを入れて煮ればミートソーススパゲティにもなります。

 

今年の秋の食欲は、このハンバーグがあれば満たされそうです。

 

ぜひ皆さまもお試しください。

 

9月の台所三箇条

  • 家篭りのために、おかずを仕込む
  • 秋のハンバーグにはきのこをたっぷり入れる
  • 仕込んだおかずを楽しくアレンジする