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男性が多数派の事実に気付くことから、女性が働きやすい環境も生まれる。P&Gがたどり着いた「インクルーシブ環境」とは

仕事

2020.10.02

2020.10.06

働く女性の悩みは、今も昔も同じ

──1992年から働く女性同士で交流し合う場があったんですね。当時のウーマンズ・ネットワークでは、どんな悩みが聞かれたのでしょうか?

 

今瀬さん:

仕事と家事・育児の両立方法や、自身のキャリアについてなど、残念ながら今とほとんど変わらないですね。ただ、当時の日本社会は今よりも男性優位なカルチャーだったので、悩みの度合いとしてはもっと深刻でした。出産すると女性の方がキャリアを諦めなくてはいけない傾向は今もありますが、当時は結婚や出産で退職せざるを得ない女性もずっと多かったので、より切迫感があったという実感があります。

 

──当時から同じ悩みを抱えていて、現在も状況が大きく変わっていないのは厳しいですね…。

 

今瀬さん:

そこで、弊社では意識改革を行うための「社内トレーニング」を大切にしています。

 

経営層も参加した社内トレーニング風景

 

よく「うちは奥さんも働いているから」と女性活躍推進に理解を示す男性もいるのですが、そもそもビジネスの現場では未だに男性が多数派だという事実に気付いていなかったりします。例えば昇進など、男性という理由だけで実質優遇されている機会も多いです。

 

彼らもそうした構造に気付いていないだけで、悪気はないのです。そのため、自分が知らず知らずのうちに優遇されていた事実に気付くとビックリして「そうだったのか」と変わることが多いです。他にも何気ない一言が相手を傷付けることもあるので、男女間での言い方や上司と部下でのコミュニケーションなどもアドバイスします。

 

──多様性の重要性を頭では理解していても、「それでは仕事が回らない」と現実が追い付かないケースもよく見受けられますが…。

 

今瀬さん:

正にその通りで、理解していても毎日の仕事の中でできるかは別問題です。だからこそ、トップが学び続けることを重要視しています。

 

P&Gでは、社長や取締役だからといってトレーニングを受けないということはありません。むしろ、経営層やリーダーレベルの人間こそ新しい時代の考え方について学び、考えをアップデートするべきだと考えています。もちろん若手であるジュニア層も理解しなくてはいけませんが、まずは上からのトップダウンで浸透させる方針です。

 

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