朝食にはかならず、一杯の…(薫さん/42歳/事務)

 

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子どもの頃に家庭の事情で、一時的に祖母の家に預けられていたことがありました。一緒に住んでいた祖母は、料理上手で家事などもしっかり教えてくれましたが、そのなかに「祖母オリジナルの健康法」が含まれていたんです。 朝食の匂いで目が覚め、着替えて机に座ると、目の前には旅館みたいな品数の朝食が並びました。そのなかに欠かさずあったのが、小さなコップに入った「酢」でした。 リンゴ酢とか黒酢のようなおしゃれっぽいものじゃなく、料理に使う普通の「酢」そのもの。香りや酸味も強く、慣れていなければとてもじゃないけどそのまま飲めるものじゃないですよね⁉ ですが祖母の家では毎朝みんながそれを飲み干し、子どもの私も例外ではなく、いつしか当たり前の習慣に。そして初めて学校の宿泊学習に行った先で、朝食に酢がないことにびっくりしたんです(笑)。懐かしくも、酸っぱい思い出の「祖母の健康法」でした。