近年、相次ぐ自然災害により、鉄道会社も早めに運行を取りやめるケースが増えてきました。また、トラブルによって列車が止まることもしばしば。少しでも早く正確に列車の運行状況を知る方法はないのでしょうか。トラブルが起きる前に一緒に考えてみましょう。また、この記事では大規模な災害が発生した場合も想定しています。
1.鉄道会社のホームページをチェックする
真っ先に思い浮かぶのは鉄道会社のホームページをチェックすることではないでしょうか。確かに、ほとんどの鉄道会社がホームページを持ち、運行状況を公開しています。大都市を走る鉄道路線以外の場合は、最初に鉄道会社のホームページをチェックしましょう。 大都市の鉄道会社の場合、どうしてもリアルタイムでホームページに反映させるのは難しいようです。大都市において列車の運行状況を把握するには別の方法を考えないといけません。
また、大規模な自然災害が発生した場合はホームページにつながりにくい状況になります。そのようなときは諦めて、Twitterを利用するか、もしくは駅に行って掲示板をチェックしましょう。
2.鉄道会社が開発したアプリを利用する
2つ目は鉄道会社が開発したアプリを利用することです。JR各社や大手私鉄の多くは独自に運行状況を告知するためのアプリを開発。アプリを通じて、運行状況はもちろん、列車の位置情報まで把握できます。また、鉄道会社によってはおトクな情報を載せているところも。役に立つだけでなく、暇つぶしにもなります。
欠点はどうしてもダウンロードするアプリの数には限りがあること。あまりにも、多くのアプリをダウンロードすると、スマートフォンの容量を超えてしまいます。日常、利用する鉄道会社のアプリをダウンロードすることをおすすめします。また、YAHOO!やジョルダンなどの交通系アプリを使うのもいいでしょう。
3.Twitterを利用する
おはようございます。1月21日6:00現在、15分以上の遅れはございません。#JR西日本 — JR西日本列車運行情報(京都・神戸線)【公式】 (@jrwest_kinki_a) 2019年1月20日
若い方はTwitterを通じて、運行状況をチェックするのが一般的なようです。確かに、災害時にはリアルタイムで情報をキャッチできるため、いざっというときは心強いツールです。しかし、Twitterには他の手段にはない致命的な欠点があります。それは嘘の情報が流れるリスクも高いということ。わざと流している人は少ないと思いますが、意図的でないにせよ、間違った情報が流れることがよくあります。
そこで、積極的に利用したいのが鉄道会社のTwitterアカウントです。以前から鉄道会社のニュースを伝えるTwitterアカウントは存在していました。しかし、そのようなアカウントは運行状況をリアルタイムに伝えていません。実は関東圏や関西圏の鉄道会社を中心に、運行状況を伝えるための専用アカウントがあります。専用アカウントでは災害時はもちろん、通常時でもリアルタイムに伝えているので、そちらをツイートしましょう。嘘の情報に惑わされないことがTwitterを使いこなすコツです。
4.実際に駅に行く
大規模な自然災害が発生した場合、電気が止まることがあります。また、インターネットへの接続を試みても、なかなかつながらない事態も考えられます。周囲の安全が確認できたら、実際に駅に行くこともアリです。駅には何かしらの情報が掲示されていますし、わからないことがあれば駅員に尋ねることもできます。
余談ですが、私は6歳のときに1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災に遭いました。当時は携帯電話はもちろん、インターネットも家庭に普及していなかった時代。ほとんどの人が駅に行って運行状況や復旧状況をチェックしたものです。当時と比較すると、ずいぶんと楽に運行状況を把握できるものだなあ、と思います。
あまりおすすめしない方法~ラジオを聞く
あくまでも個人的な意見ですが、ラジオで列車の運行状況を把握することはおすすめしません。なぜなら、いつ運行状況を伝えてくれるか、わからないからです。また、伝えたとしても聞き逃すこともしばしば。待っている時間も無駄になることがよくあります。同様にテレビもあまりおすすめはできません。
NGな方法~鉄道会社に電話する
やってはいけないことは鉄道会社に電話することです。ただでさえ、忙しいのにトラブルが発生しているときはなおさら。多くの方が鉄道会社に電話すると、業務がストップすることも考えられます。まず、どのような状況になっても鉄道会社に電話することだけはやめましょう。
いかがでしたか。日常から大災害まで、いろいろなシチュエーションから列車の運行状況を知る手段を考えてみました。慌てないためにも、普段から時間には余裕を持って行動すること。また、自然災害が発生した場合に、情報収集の方法を日常から考えておくことが大切だと思います。
文/新田浩之