「フォー!」「セイ、セイ、セイ」「バッチコーイ!」。サングラスに黒いエナメルのホットパンツ姿で、腰を振るパフォーマンスが人気のレイザーラモンHGさん(46)との結婚から16年。現在は、起業家やプロデューサーとして活躍する住谷杏奈さん(39)のSNSからは、ピカピカのお宅での、14歳の息子さんや11歳の娘さんとの仲よしぶりが伝わってきます。HGさんとは、どんな家事や育児をしてきたのでしょうか?
夫はすぐに帰宅する
── 結婚してから、家事や育児をどう分担、協力してきましたか?
杏奈さん:子どもたちが小さいころは、夫の仕事も忙しかったので、日中は私がずっと見ていて、夜は夫がお風呂に入れてくれることが多かったですね。
── HGさんは芸人という職業柄、夜遅くなることが多いのではないですか?
杏奈さん:夫はつき合いをほぼしないタイプなので、仕事が終わったらすぐに帰宅することが多いです。家事や子ども達の世話も率先してやってきてくれました。
逆に土日は、営業の仕事が入ることが多いので主に私が。夫は、友人や後輩によく「妻の出産に立ち会うべきだ」「あれを見れば、みずから家事を手伝いたくなる」と言っていますね。
だから、掃除や洗濯や洗いものは、私は数えるくらいしかしたことがありません。ずっと夫がしてくれています。私は料理は大好きなのですが、他の家事は得意ではないので(笑)、とても助かります。
家庭では静かで規則正しく…
── HGさんの芸風からは想像できませんね?
杏奈さん:夫はああ見えて、家庭内では寡黙(かもく)な青年なんですよ(笑)。毎朝ジムに行くので、夜は10時半には寝ていますし。もともと、お酒が飲めないので、夜のつき合いをしないというのもあります。
ただ、ブレークして激務だったころは、まだ小さかった長男に顔を覚えてもらえず、泣かれたことが寂しかったようです。
それからは、地方での連泊の仕事のときも、新幹線の終電で1回家に帰ってきて、次の日の始発の新幹線に乗って仕事に行くこともありました。
厳しく叱るより教えるように…
── 家ではいいパパで大人しく、仕事のときはハイテンションで、お子さんたちはギャップを感じませんか?
杏奈さん:だから、子どもが小さいときから、商業施設などで営業があるときには連れていき、父親の仕事を見学させていました。
── おふたりは、お子さんにどう接してきたのですか?
杏奈さん:きちんとしつけてきたつもりです。厳しくというより、きちんと説明して、理由を教える方法をとってきました。
ただ可愛がったり叱ってばかりだと、善悪の判断ができる自立した人間に育たないと思っています。子どもは悪気がなく、失礼なことやマナー違反をしてしまうので、なぜそれがダメなのかを、きちんと説明して教えるようにしていました。
“厳しく教育してくれてありがとう”
── 杏奈さんやHGさんが有名人だからという意識もあったのでしょうか?
杏奈さん:そうですね。私たちが顔や名前を知られているので、しっかりとしつけなければという意識もあったからかもしれません。
子どもに“今の本気じゃなかったでしょう?”と、人前で怒るパフォーマンスをしたことを見抜かれたこともありますね(笑)。そこまで、理解できるほど成長してくれたことは、本当に誇りに思っています。
記念日に書いてくれる娘からの手紙の最後にはいつも、"ものすごく厳しく教育してくれて自分のためになってるよ。本当にありがとう"って書かれています。
PROFILE 住谷杏奈さん
すみたに・あんな。1983年、北海道生まれ。タレント活動後、2006年にレイザーラモンHGさんと結婚。1男1女。実業家としても活躍。ヘアサロンやマツエクサロンなど都内で5店舗経営。プロデュースするヘアケアブランドは年間50億円の売り上げ。
取材・文・撮影/CHANTO WEB NEWS 写真提供/住谷杏奈(Instagramより)