橋本マナミさん

コロナ禍で初めての妊娠・出産を経験した橋本マナミさん。「子育ては夫婦で一緒に」。そんなスタンスで育児に挑み、夫婦で協力し合えたことが、ご自身の心の安定にもつながったことを明かしてくれました。

出産前日までリモートで仕事を

── お子さんを授かり、初めての妊娠を経験されましたが、妊娠中、いちばん気をつけたことは何ですか?

 

橋本さん:

妊娠期間がちょうどコロナ禍で、緊急事態宣言によって外に出られなくなった頃だったんです。その間、健康面で考えることがすごく増えて、体のなかに入れる食べ物の大事さをすごく考えました。

 

そこから、発酵食品を手作りしたり、有機野菜を取り寄せてみたりしたんです。妊娠とコロナ禍で食生活が180度変わりましたね。それまでは外食もよく行っていたし、デリバリーも頼んでいたんですが、少なくなりました。

 

私、妊娠中はトラブルがなく、元気な妊婦さんだったんです。仕事も、息子が生まれる前日までしていたぐらい(笑)。

 

── それはビックリしました!体調は大丈夫だったのですか? 

 

橋本さん:

はい。じつは出産予定日より10日早く生まれてきて(笑)。生放送で夜9時くらいからリモート出演をして、それが終わって普通に寝ていたんです。そうしたら、翌朝起きたときに、赤ちゃんが生まれそうだったので病院に行きました。

 

病院に着いてから生まれるまでも、早かったですね。妊娠中、食にこだわったり、お家の周りをたくさん散歩したりしたことが体に良かったみたいで、大きなトラブルなく無事出産ができました。

産後ケア施設で心身ともに助けられた

── コロナ禍での初めての出産で不安もあったと思いますが、産後はどうされたんですか?

 

橋本さん:

私の両親は地方に住んでいるので、コロナ禍で東京には来られなかったんです。それで、出産後は産後ケア施設に、10日間ほど入りました。

 

海外では、産後ケア施設に入ることは普通になってきているんですけど、日本ではあまり認知されていないんですよね。私は芸能界のお友達に話を聞いて入ることにしました。

橋本マナミさん

──「産後ケア施設」に入ってみていかがでしたか?

 

橋本さん:

初めての育児で、どうしたらいいか分からないことばかり…。沐浴も、産院だと1~2回ぐらいしかできないので、その施設で助産婦さんに毎日教えてもらいました。理学療法士の方が骨盤の状態を見てくださったりもしました。

 

それと、産後は情緒不安定になって、いろいろなことに悲しくなったり、感動したり、ずっと涙が出て止まらなくなったりもするんです。身体的にも、睡眠不足がかなりきつくて…。体力的にも精神的にも助けてもらい、安心して過ごすことができました。

イクメンという言葉があること自体がおかしいのでは?

── 産後ケア施設を退院されて、ご自宅に戻ってから本格的な子育てが始まったわけですが、旦那さんのご協力は?

 

橋本さん:

育児に対して協力的で産後ケア施設から戻ってから、夫は2週間育休を取りました。ほとんど夫婦2人で、育児をやっていた感じです。夜中の授乳も時間を決めて、深夜0時~3時は私、朝方は夫に見てもらってやっていましたね。

 

生まれたばかりのころは沐浴も怖くて、赤ちゃんを持つ係と流す係の2人がかりで。おむつ替えやミルクも、「これは誰がやる」とは決めずに、できるほうがやっていました。

 

── 育児中、お子さんが調子を崩したりしたことは?

 

橋本さん:

あります、あります。夜中ずっと、赤ちゃんを見ていることもありました。夫は医師なんですけど、小児科医ではないので、一緒にインターネットで原因を調べたりもしました。

 

── お二人とも心配性なほうですか?

 

橋本さん:

私は大丈夫なほうで、むしろ、夫のほうが心配性でソワソワしていますね。以前、赤ちゃんの目が腫れていたことがあったんです。それを夫がネットで調べたんですが、医師としての知識はあるから、「網膜目細胞腫(目のガン)なんじゃないか」と専門用語を言い出して…。

 

そんな病名や専門用語を言われたら、私も不安になってしまうのに(苦笑)。幸い大事にはならなかったんですが、そういうことはよくあります(笑)。

 

── そういうときは、橋本さんがしっかりされているんですね。

 

橋本さん:

そうですね。夫婦のバランスが取れているかもしれませんね(笑)。2~3か月のときは2人とも心配で仕方なかったんですが、今はもう息子も1歳半ぐらいになるので、そこまで大きくなると気持ち的にも大丈夫になりましたね。

 

── 育児を一緒にされている旦那さんに対して感じていらっしゃることは?

 

橋本さん:

子どもが生まれる前は、「子どもが生まれても父親の自覚がない人もいるよ」「子育てを手伝わない男性もいるよ」と友人から聞いていたので、心配だったんです。でも、夫は育児に前のめりで、もう父性よりも母性のほうが強いかもしれない(笑)。

 

子育ては夫が「手伝う」ではなく、夫婦で「一緒にやる」スタンス。だから、「イクメン」という言葉があること自体、私はおかしいと思っているんです。子育てを夫婦で一緒にやるのが当たり前な時代だからこそ、女性も働きやすくなっていると思いますし…。

 

旦那さんがそうしてくれるだけで、どれだけ奥さんのメンタルが安定するか…。ワンオペ育児はめちゃくちゃ大変ですよね。なので、夫にはすごく感謝しています。

 

PROFILE 橋本マナミさん

1984年山形生まれ。グラビアが話題となり、以後、女優業をはじめ、バラエティ、ゴルフ、競馬などの番組でマルチに活躍。2019年に結婚、20年に第1子を出産。今年1月からBSテレ東「婚活探偵」に出演。

取材・文/小松加奈 撮影/河内彩