かわいいものを探すのが大好きな文筆家の甲斐みのりさんに手渡したら確実に喜んでもらえるご当地のおみやげを「3つだけ」厳選してもらう連載。今回は甘い&しょっぱい、お茶うけに最高のお菓子【福島県】のおみやげ3選です。
目次
甲斐みのりさんが選ぶ「福島」のお土産
全国で3番目に広い面積を誇る福島県。会津地方、中通り地方、浜通り地方と、大きく3つの地域に分かれ、それぞれ異なる風土の中、独自の文化が育まれてきました。
個人的には、たびたび郷土玩具の作り手に会うための旅で訪れ、福島市の円盤餃子、いわき市のゼリーのイエのゼリー、会津地方の牛乳・会津べこの乳など、取り寄せするほどの好物がたくさんあります。
そんななか今回は、甘いお菓子と、おつまみにもおやつにもなる海の恵みをご紹介します。
1:【取り寄せ不可】and3おしるこ・and3ぜんざい/郡山製餡 オープン価格
40年以上前から業務用あんこを製造する、郡山製餡。おいしいあんこをもっといろいろな人に知ってほしい、と誕生したのが「and3」シリーズです。
まるでおしゃれなコーヒーショップのテイクアウトコーヒーのようなデザイン。この中にあんこのパックとスプーンが入っているので、パックをカップにあけてレンジで温めるだけ。容器を用意しなくても簡単に食べることができます。
おしることぜんざいは、10〜3月の期間限定発売。それ以外にも、あんみつなどのラインナップがあります。
「老舗の製餡所がスタイリッシュなワンカップのおやつを作ったというのを見て、食べてみました。味はもちろん、カップに入っている形状でお土産にしやすいのがとてもいいアイデアだなと思います。コクがあるあんこがとってもおいしいです。あんこ好きにはたまらないお土産です。種類がつぶあんとこしあんがあるので、両方買っていって好きなほうを選んでもらうというのもいいですね」
and3おしるこ・and3ぜんざい
- 製造元:郡山製餡
- 通販:不可
2:【取り寄せ可】起き上がり最中/長門屋 6個入り1,180円
創業嘉永元年以来、変わらず手作りでお菓子を作り続けてきた老舗・長門屋。こちらの最中は、会津地方に古くから伝わる縁起物「起き上がり小法師」の形。あんは、果物王国であるふくしまのフレッシュピーチを贅沢に使用した「もも餡」と、和三盆糖を使用した「こし餡」の2種類です。
起き上がり小法師が描かれた洗練されたパッケージは、おめでたい紅白がベースとなっており、明るく前を向く福島をイメージしています。
「長門屋さんは老舗菓子店ですが、昔ながらのものはもちろん、新しいお菓子も次々と出ています。どのお菓子もおいしく、目にしても美しいです。こちらの最中は、最近登場したお菓子。あんこを自分で入れるので、最中のサクサク感も楽しみながらいただけます。福島の伝統玩具である起き上がり小法師を模しているのも、その地方のお土産らしくていいですね。縁起のいいものですし、なんといってもかわいらしいです」
起き上がり最中
- 取扱店:会津 長門屋
- 通販:可
3:【取り寄せ可】 のりピー/日本橋ふくしま館 2袋入り480円
厳選された良質な味付け海苔に独自の製法で味付けしたピーナッツがまぶされたお菓子。パリパリ、サクサクの歯ごたえと、あるようでなかった海苔とピーナッツの掛け合わせのおいしさは、やみつきに。
お酒のおつまみや子どものおやつなど、何かとうれしい一品です。工夫次第では料理へのアレンジもできます。そして海苔×ピーナッツなので、ヘルシーに食べられるのもポイントです。
「東北を訪れたときに、現地の人にオススメされました。のりとピーナッツの組み合わせが絶妙においしい!甘いものじゃないおやつが欲しいというときに、これがあるとほっとします。子どもから大人まで、男性も女性も…老若男女に喜ばれるお土産だと思います。スーパーや道の駅、サービスエリアで手軽に買えるのうれしい。東京では福島県のアンテナショップでも買うことができます」
のりピー
- 販売店:日本橋ふくしま館
東京都中央区日本橋室町4-3-16 - 通販:可
PROFILE 甲斐みのりさん
文筆家。旅、散歩、お菓子、パン、手みやげ、クラシックホテルや建築、雑貨や暮らしなどを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。和歌山県田辺市、宮崎県川南町など、地方自治体の観光案内パンフレットも手がける。著書は『全国かわいいおみやげ』『気持ちが伝わるおいしい贈りもの』『アイスの旅』など40冊以上。
取材・文/松崎愛香 撮影/田尻陽子 イラスト/網中いづる
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