二世帯同居の嫁姑問題でよく耳にするのが、日々の食事についての食い違いです。味付けや献立に文句を言われる、金銭感覚が違う、買ったものを勝手に食べられる…etc.

 

我が家の義母と同居嫁である私の間には、幸い、そこまで目立ったいさかいはありません。しかし我が家には、パワフルで元気な義母ならではの「義母が突然献立に介入してくる」という問題があるのです

二世帯同居の台所事情

我が家は食事の支度はほぼ完全に分業制で、義母は朝食、私は夕食、昼食は家にいる人が適当に用意する、と決まっています。

 

献立のパターンは朝と昼はだいたい決まっていて、朝はパンかご飯にソーセージや卵、みそ汁かカップスープ。昼は前日の残り物で済ませたり、インスタントラーメンや焼きそばに野菜や肉を入れて食べることが多いです。献立のバリエーションは夕食でつければいいや、と割りきっています。

 

しかし、義母のありあまるバイタリティは、朝食や昼食の準備では収まりきらず、時に…いやかなり頻繁にあふれ出すのです。

陽キャ義母は思い立ったが吉日

「今日の夕飯は私が作るわ!」と、突然義母は言い出します。夕飯を作ってくれるのは有難いのです。それにはなんの文句もないのですが、当日夕飯を作るつもりでいた私からすれば、できれば前日、せめて当日の朝には予告してほしいのです。

 

なぜならば、我が家は食材を週一回まとめ買いし、たりないものがあれば適宜買いたしていくシステムです。そのため、週の後半は、賞味期限の関係で早く消費してしまわなければいけない食材に追い立てられていることが少なくありません。

 

今日中にアジの干物、明日には豚のこま切れに火を通してしまわなければと、冷蔵庫の中で出番を待つ食材たちのことが、常に頭の片隅にあるのです。

 

そんな中、突然義母が「お昼のテレビでやってたメニューが美味しそうだったから材料買ってきたわ!今日作るわね!」と言ってくるわけです。ちょっと待って、せめて買い物に行く前に相談して?冷蔵庫の中の豚肉が悲鳴をあげてるんですけど??

 

そんな同居嫁の心の叫びもどこ吹く風。義母は意気揚々と新たなメニューに挑み、食卓に並べます。「これ食べて!」「今日はおばあちゃんが作ったのよ!」「みんな今日は(は?)よく食べるわね!もうきれいになくなったわ!」根っから自己肯定感に満ち溢れている義母は、自分の作ったメニューの家族への推しの強さも半端ないのです。

次から次へ義母の悪意なき言動

しかし、義母の作る夕食のメイン料理は、どうも量がたりない事が多いのです。

 

やはり普段軽めの朝食を担当しているせいか、それとも日々食べる量が増えていく子どもたちのペースについていけないのでしょうか作った分がきれいになくなるのも道理です。

 

夕飯調理中に義母がそれに気づいたときは、急遽私にお呼びがかかります。「なんかたりないからあと一品作ってちょうだい」と。

 

いやいやいや。他人の献立にもう一品即興で副菜を作るのって結構気を遣うんですよ。本来作るはずだったメイン料理を作ってしまうと重すぎるし、献立のバランスだってあるしそう心の中でぼやきながらも、義母が去った後のキッチンで間に合わせの一品を作っていると、ダイニングから聞こえてくるのは「待ちきれないから早く食べちゃいましょう」という義母の声。