
「夫とはもはや親友ですね。下の子が産まれてから10年以上、ほぼレス状態でしたけれど、私はそれでいいと思っていました。もともとそんなにセックス自体が好きというわけでもないし、そうするなら早く寝たい。いつも疲れているから。夫もそうなんだと勝手に思っていたんです」
仕事も家庭も、忙しいけれど充実している。家族もそれなりに仲良くやっている。それ以上、何を望むことがあるのだろう、とカナコさんは感じていました。下の子が産まれてからは夫とも寝室は別。質のいい睡眠をとらないと翌日の仕事にも差し支えます。
「ただ、40歳を過ぎてから、なんとなくモヤモヤするようになったんですよ。娘たちは自分の興味のあることをどんどん見つけて未来に向かって生きていく。でも私は老いるだけなのかなあと思って。婦人科で診てもらったら40代前半にプレ更年期として体調を崩すことがあるらしいんです。それがメンタルに影響していたようです」