住宅ローンは3年間、利息払いだけで済むことも
持ち家がある人の場合、最も金銭的な重荷になっているのは、住宅ローンの返済でしょう。実は住宅ローンは、金融機関やローンの種類・条件によっては、返済を一時的に休止・減額できます。
たとえば、住宅金融支援機構の「フラット35」を借りている場合、条件を満たせば、以下の返済方法への変更が、2つまでが受けられます(※一部例外あり)。以前からあった制度ですが、新型コロナウイルスの影響を受けた人にも適用されるようになりました。
- 返済期間の延長(Aタイプ)
- 一定期間、返済額を減額(Bタイプ)
- ボーナス返済額の減額、またはボーナス返済の取り止め(Cタイプ)
返済期間を15年も伸ばせる!?
最も効果が大きいのはAタイプで、返済期間を最長15年間延長できます。さらに、いま失業しているか、収入が20%以上減少した場合は、返済期間の延長に加えて、最長3年間、元金の支払いを一時ストップでき、利息の支払いだけで済ますことが可能です。
条件は複雑で、「離職や病気等の事情により返済が困難」「年収が年間総返済額の4倍以下(※これに当てはまらない場合、別の条件もあり)」などを満たすことが必要ですが、審査に通れば、毎月の返済を数万円は減らせます。
返済期間を延長したり、一時的に減額したりすると、その分、あとで負担が大きくなりますが、一時的なピンチはしのげるわけです。また、民間の金融機関でも、一定期間の返済額の減額や、返済期間の延長などに応じることがあるので、相談すると良いでしょう。