腰痛は国民病ともいわれ、多くの人が悩まされています。ですが、腰痛の原因のほとんどは特定できていません。そんな原因不明の腰痛を予防するには「インナーマッスル」を鍛えることが有効です。その理由と鍛えてほしい2つの筋肉について、理学療法士が解説します。
腰痛の85%は原因不明
腰痛は全国で約2800万人が悩まされているといわれ、もはや国民病ともいえるもの。 厚生労働省の調査によると、30代以上の女性が悩まされる症状のうち、腰痛は肩こりに次いで第2位という結果がでています
(※1)。しかし腰痛の原因をたどってみると、実はそのほとんどが特定できていません。現代に多い腰痛を確認していきましょう。
原因が特定できている腰痛
●椎間板ヘルニア
●腰部脊柱管狭窄症
●腰椎すべり症 など これらは、病院のレントゲンやMRIなどではっきりと、原因である疾患が特定できている症例です。 ただしこうして診断名がつけられる腰痛は、全体の15%程度といわれています
(※2)。残りの85%は、画像検査や診察では原因が特定できない腰痛で「非特異的腰痛」と呼ばれています。