原因が特定できない「非特異的腰痛」

 

「非特異的腰痛」は画像診断で特定できないため、何が原因で腰痛が起こっているのか明確にすることは困難です。 主に、以下の4つの病態に分けられると考えられています。

 

iStock/RyanKing999

 

●椎間板(ついかんばんせい)性腰痛

椎間板とは、背骨と背骨の間にある軟骨のように柔らかい組織で、衝撃吸収をするクッションのような役割を果たしています。この椎間板の変性が原因で生じる腰痛です。



●椎間関節(ついかんかんせつ)性腰痛

背骨と背骨をつないでいる関節を椎間関節といい、背骨の後方に存在しています。この椎間関節の動きの障害が原因の腰痛です。

 

●仙腸関節(せんちょうかんせつ)性腰痛

仙腸関節とは背骨と骨盤で形成される関節で、わずかにしか動きませんが、地面からの衝撃を緩和させるために重要な役割を果たしています。この仙腸関節の動きの障害が原因の腰痛です。



●筋・筋膜性腰痛

筋・筋膜性腰痛は、腰の周辺の筋肉が損傷を受けて生じる腰痛です。

 

非特異的腰痛のどれにも共通することは「姿勢や動き方によって何らかのストレスが腰に生じることで発症する」ということ。 ストレスを軽減させるためには、腰を支える「インナーマッスル」と呼ばれる筋肉を、しっかりと働かせることが重要となります。

 

>>NEXT インナーマッスルが弱ると腰が不安定に