病気の検査や治療を安心して進めていくには、医師との信頼関係が大切です。しかしなかには〝感じ悪い医者〟に出会ってしまうこともあるでしょう。苦情を言うのも気が引けるし、嫌な気持ちのまま仕方なく通院を続けている方も多いのではないのでしょうか。〝感じ悪い医師〟に当たったらどうすればいいのか、医師の目線でアドバイスします。
話を聞いてないように見える…診察は適切なの?
〝感じ悪い〟と思われがちな医師の特徴のひとつに「話を聞いていないように見える」ということが挙げられます。 ・カルテ画面ばかり見て患者の方をまったく見ない
・患者が症状を訴えているのを遮るように話を始める このような様子に、患者さんとしては「診察も適当なのではないか?」と不安になってしまうことはあると思います。 ですが医師の目線で見ると、このような医師は「決して適当に診察しているわけではない」ことがほとんどです。
医師にもそれぞれ個性があり、人と目を合わせて話すのが苦手な人もいれば、慣れない電子カルテの操作に気を取られてしまう人もいるのです。 もちろん、患者さんに不安を抱かせてしまうような態度は、医師として不適切ではあります。 でも例えば、一睡もできなかった当直の翌日も、外来診療、入院患者管理、手術などの多忙さで、ついつい余裕がなくなってしまうことはあります。 しかし、懸命に診察を行う医師がほとんどです。診察や検査、治療内容に関して、過度な不安を抱く必要はないように思います。