薬で生理を「早める・遅らせる」方法

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生理は、自分の意志で周期を調節することはできません。おおよその目安はわかりますが、開始日などを正確に予測することも困難です。 しかし生理が「女性ホルモンの分泌バランスの変化によって引き起こされる現象」であることを利用して、早めたり遅らせたりすることはできます。 これには、女性ホルモンが含まれる中用量ピルを服用します。

 

生理を早めたい場合

1か月前の生理開始日から5日ほどして、中用量ピルの服用を開始し、14日ほど服用します。


このとき、中用量ピルに含まれるホルモンの影響で、身体は妊娠したときと同じような状態となります。


そして服用を中止するとホルモンは徐々に減少していき、5日ほど経つと子宮内膜が破綻して出血が生じます。


結果として、生理を1週間ほど早めることができます。

 

生理を遅らせたい場合
ホルモン分泌の減少が始まる、生理開始5日ほど前に中用量ピルの服用を開始。

生理開始予定日以降もピルを飲み続けることで、子宮内膜をキープできるため生理は起こりません。


そして、大切なイベントが終了した時点で服用を中止すれば、5日ほどで生理がやって来ます。

 

 

ただし中用量ピルには、気をつけたい副作用もあります。 一般的な避妊薬として使用されるピルよりも多くのホルモンが含まれているので、吐き気や嘔吐、頭痛、眠気、ダルさなどを引き起こすことがあります。 また血液を固まりやすくする作用もあるため、夏場など脱水状態になりやすい場面で服用していると、血管の中に血の塊ができて肺塞栓を引き起こすこともあります。

 

 

 

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