冷や汗をかくほどの腹痛やどうしようもない眠気、だるさや腰痛、頭痛に吐き気…生理の辛さは、女性ならよくわかりますよね。できれば大事なイベントの日にはぶつかりたくないもの。やむを得ず、薬で周期をずらした経験のある人もいると思いますが…さて、子どもの場合は? 体への影響や可能な年齢など、詳しく解説します。
まずは「生理が起こる仕組み」をおさらい
そもそも生理とは、妊娠に向けて増殖・成熟した子宮内膜が、子宮の壁から剥がれ落ちて血液と共に体外へ排出される現象。 女性ホルモンの分泌バランスの変化によって引き起こされます。
女性の性周期
(生理開始日から次の生理が始まるまでの周期)は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という二種類の女性ホルモンがバランスを取りながら分泌されることで、規則正しく保たれています。 生理が開始されると、次の妊娠の機会に備えてエストロゲンが盛んに分泌されるようになり、子宮内膜の増殖と卵子の成熟が行われ、2週間ほど経過すると排卵が生じます。
すると今度は、プロゲステロンの分泌が盛んになり、増殖した子宮内膜を着床に適した状態へと成熟が始まり、その後2週間はプロゲステロンの分泌が盛んに行われます。 着床が生じないと、エストロゲンとプロゲステロンの分泌は急激に減少。増殖・成熟した子宮内膜が剥がれ落ちて生理になります。