子どもの「生理を調節する」ことの是非

 

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入試や修学旅行、運動会や水泳など、子どもにも生理が重なると厄介な日があります。 大切な日を憂いなく過ごさせてあげたい…そんな思いから生理をズラそうと考えることがあるかも知れません。

 

しかし初潮を迎えたとはいえ、子どものホルモン分泌機能はまだまだ未熟です。 性周期が確立する17~18歳以前に、中用量ピルで生理日の調節を行うのはおすすめできません。 また成長期に安易にピルを服用することは、骨の成長に異常を来すとの考え方もあります

(※1)

 

むしろ大切な日に薬を飲んで副作用が出た場合、台なしになってしまう可能性も少なくありません。 性周期が確立した後の調節でも、できるだけ大切な日に薬を飲む必要がない「生理を早める」方法をおすすめします。

 

(※1) 日本産婦人科学会「低用量経口避妊薬」

 

 

文:成田亜希子