日本人女性に多い貧血が「鉄欠乏性貧血」です。近年のダイエットブームや偏食によって鉄分の摂取が減ったことや、エネルギー摂取量が減少したことなどが原因とみられています。そこで、市販の「鉄分サプリメント」を摂る人もいると思いますが…気軽に自己判断で摂ってもいいのでしょうか? 管理栄養士が解説します。

 

日本人女性に多い「鉄欠乏性貧血」

 

iStock.com/maroke

 

「鉄欠乏性貧血」は、その名の通り「鉄分」が不足して起きている貧血。 血液の素となる「鉄分」が不足することにより血色素

(ヘモグロビン)濃度が低下し、血液が薄くなってしまうのです。

 

血液の役割は、人体に欠かせない酸素を全身に運ぶことです。健康的な体を維持していくためには、豊富な酸素を全身に行き渡らせることが大切です。 その酸素を運ぶ血液が薄くなってしまうと、疲れやすさやだるさ、動機や息切れ、頭痛や免疫力の低下など、身体にさまざまな症状が現れます。 「最近疲れやすくなった…」と感じる方は、もしかしたら鉄分不足が原因かもしれません。