更年期症状と「更年期障害」は別もの


 

iStock.com/maroke

「更年期になると様々な症状が生じる」と言われると、得体の知れなさを感じてしまう人がいるかもしれません。

どんな症状が、どれくらい出るのかは個人差が大きいので一概には言えませんが、個人的にはあまり怖がる必要はないと思っています。

思春期の始まる頃にニキビができたり、ちょっと気持ちが不安定になった経験はありませんでしたか?

それがちょっと違う症状で起こるのが更年期の症状」…そんなイメージで捉えるとわかりやすいかもしれません。

それに対し、なかには寝込んだり、体調を崩したり、日常生活に大きく影響を与えるほどの強い症状が出ることも。これは「更年期障害」という病気

「更年期の症状」と「更年期障害」は、混同されがちですが別ものです。「更年期障害」が疑われる場合は病院を受診し、治療することをおすすめします。

更年期の症状の多くは時間ともに改善しますが、だからといって我慢して乗り切るべきとは思いません。体や心が辛いのであれば、医療の力で適切に改善するのは大切なことです。

内科での検査で異常がないといわれたのに体調がよくない、年齢的に心当たりがある…そういうときは更年期障害の疑いもあるので、婦人科を受診してみるとよいでしょう。