「更年期~閉経」時期の体の変化
更年期にさしかかると、女性の体には以下のような症状が生じることがあります。
体がだるい、疲れやすい
のぼせ、ほてり、発汗などの体温調節の異常
気持ちの落ち込みやイライラ
手足の冷え
動悸(どうき)
不眠
頭痛、めまい
胸のむかつきや食欲不振
尿漏れ、尿失禁、性交障害
ここに挙げた以外にも様々な症状があるといわれています。
これが起こるメカニズムは、加齢により卵子の数が減少することで排卵がうまくいかなくなり、ホルモンバランスが乱れることが関係しています。順を追って説明します。
女性は生まれてくるときに、一生分の卵子を持っています。
年齢を重ねるごとに卵子は少しずつ減っていき、更年期を迎える頃には、排卵可能な卵子の数はだいぶ減っています。
脳からは「排卵してください」という指令が出て、排卵を促すホルモンが分泌されても、実際には排卵できないということが起こります。
排卵できていないことを感知した脳は「排卵できてないよ! してよ! がんばってよ!」と、さらにホルモンを分泌する指令を出します。
それによりホルモンバランスが乱れる…これが更年期に起こる体の変化のメカニズム。その結果、先に紹介したような症状が生じるのです。
そのほか子宮内膜症や子宮体がん、乳がんなどのリスクも増加傾向にあり、更年期は女性特有の病気に注意が必要な時期でもあるのです。