このストーリー、完全にSFサスペンス系…
アニメだし、ギャグ満載だし、なにしろ主人公はしんちゃん。一見すると呑気で平和な物語に見えるかも知れません。でも、騙されてはいけません。内容は完全にSFサスペンスです。
巨大企業が仕掛けた洗脳作戦に踊らされる大人たち。その大企業の闇を暴き大人たちを取り戻すために奮闘する少年たち。この物語をスピルバーグが映画化したら完全なハリウッドテイストのSFサスペンスに仕上げてくれることでしょう。

ただ、この作品の主人公となる少年は5歳。少年というか、むしろ幼児。一緒に戦う友だちだってみんな5歳の幼稚園児。一致団結しても巨大企業に立ち向かうには弱すぎる戦力です。
しかし、そこはしんちゃんですから。バリバリ対等に戦います。しんちゃんなりのミラクルな戦い方で大人たちを取り返そうと奮闘するのです。と、ここまで書くと“なんか怖い展開のアニメなのか?”と思う方も多いでしょう。もちろん、それだけでは終わりません。“洗脳された両親を取り返す”という超ディープな状況に追い込まれたしんちゃんのがんばりが胸を熱くさせるのです。

バラバラになってしまった家族を取り戻す為に5歳児ががんばるんですよ!これはヤバい。これは熱い。「はじめてのおつかい」(日本テレビ)を見ていると泣いちゃうのと同じ感動が押し寄せます。 まさかこんなに熱い涙が流れるなんて!
