「勤続40年の障がい者も」定着率98%超えの源とは
近年は「新入社員がすぐに辞める」ことが話題になっていますが、エフピコダックスの従業員の就職後1年後定着率は98%超え。勤続年数10年以上の障がい者の割合は6割を超え、最長で勤続40年の方もいます。なぜ、それほどの定着率を誇るのか。岩井さんの答えはシンプルです。
「会社が利益をあげるために必要な仕事に就いてもらって、それに見合ったお給料をきちんと払う。そんな当たり前のことをやっているだけです。やってもやらなくてもいい仕事を与えられても人は頑張れません。それは健常者も障がい者も同じですよね」
厚生労働省によると、日本では現在、障がい者が約1160万人いて、人口の約9.2%にのぼります。その家族など深く関わる人を含めると、実に人口の約3割が障がい者と深く関係していると考えられます。
「重度の知的障がいがあっても、これだけ働けるのです。人口減少が進むなか、企業にとって障がい者は貴重な戦力になり得るのです。社会としても、障がいがあるからと一律に社会保障費で支え続けるのではなく、働ける可能性がある方々には活躍してもらうことが重要なのではないでしょうか」
「障がい者雇用」という言葉が特別なものでなくなる日に向けて、エフピコダックスでは今日も障がい者が懸命に仕事と向き合い続けています。
取材・文:鷺島鈴香 写真:エフピコダックス株式会社