アプリ開発で運転中も同時翻訳が可能に

── 米澤さんが所属する教習所で指導する際に、言語の違いは大きな課題にはならないでしょうか?

 

米澤さん:技能教習では、教習生と指導員間で言葉のやりとりが必須です。自社のグループ企業でソフトウェアを開発し、瞬時に翻訳する外国語自動翻訳アプリをAT教習車に搭載して、昨年4月から実証実験を開始しています。

 

このアプリは携帯端末に専用ソフトをダウンロードするだけで利用でき、英語、ベトナム語、中国語、ミャンマー語など、現在は10か国語に対応しています。今後は、全国の運転免許センターの学科試験で対応する20言語にならい、その言語数を目標に実装できるようにさらなる開発を進めています。

 

また、数年前から外国人指導員も徐々に採用し、外国籍の方々により安心して教習を受けられるように努めてまいりました。今回のアプリ導入で、さらに満足度や質の高い教習を提供できればという思いです。

 

── テクノロジーと外国人材による指導が機能すれば、ドライバー問題解決の一助となるいっぽうで、外国籍の教習生を確保することは、ビジネス面でもメリットがありそうですね。

 

米澤さん:(免許を取得できる年齢となる)日本人の18歳人口は減少をたどるなか、在留外国人は増えてきているので、事業の面でも外国人をターゲットにしていくことは重要です。同時に、東南アジア圏の方は勤勉で努力家なので教えやすく、彼らの姿勢は今の日本人が学ぶべきところも多いと実感します。

 

実際、日本人のドライバー不足に悩む国内のタクシー会社などからの問合せを受け、外国人人材を増やせるよう務めています。私たちの教習所では、ベトナムなど現地でドライバーとして日本で働きたい人を募って受け入れ、免許を取得してもらい、日本のタクシー会社などに就職して働いてもらうなど、連携を深めています。さらにいえば、日本で指導できる人を養成する意味も含め、ベトナムで現地法人と共同出資し、荒れた地を開墾して教習所を作り、インドネシアでも同じ構想があります。

 

教習所を運営する親会社はベトナムにも教習所を開設