「痩せてつまらなくなった」「痩せすぎてキモい」。88キロから死に物狂いで手に入れた「新しい自分」に投げつけられたのは、祝福ばかりではありませんでした。かつて自虐的な「明るいデブ役」を演じ、心無い言葉を笑って流してきたトレえみさん。自分を押し殺した先で手に入れた体でさえ、誰かの勝手な言葉で否定されてしまう。その不条理な現実に直面したとき、彼女が気づいたのは、自分の評価を他人に委ね続けてしまうことの「怖さ」でした。

太っていたころは「嫉妬の塊」だった

トレえみ
ダイエット前はネガティブで自分に自信がもてなかったと語る

── 仕事や人間関係のストレス等で過食になり、一時は体重が88キロまで増えてしまったトレえみさん。当時は、体型について心無い言葉を浴びることもあったそうですね。

 

トレえみさん:自信がなくて、「明るいデブ役」でどうにか居場所を作り、「お腹にスライムが乗ってる」と許可なく体を触られてもヘラヘラ笑ってやり過ごしてきました。でも、帰宅後はあまりの惨めさに落ち込む毎日。それに、私自身「嫉妬の塊」でした。

 

痩せている人を見ると素直に羨ましいとは思えず、「どうせ太りにくい体質なだけでしょ」「痩せる薬でも飲んでるんじゃない?」とドロドロした感情をぶつけていました。自分自身の心が、脂肪よりも重く濁っていた気がします。

 

── そこから40キロの減量に成功。しかし周囲の反応には、賞賛以外のものもあったそうですね。

 

トレえみさん:「綺麗になったね」という声の裏で、「痩せてつまらなくなった」「痩せすぎてキモい」とわざわざ言ってくる人もいました。以前の私ならその言葉にまた傷ついていたと思います。でも今は不思議と他人の言葉に振り回されなくなったんです。太っても痩せても文句を言う人はいる。

 

── なぜそう変化できたのですか?

 

トレえみさん:ダイエットを通じて体の仕組みを学び、7年キープし続けたことで、「自分の正解は自分が持っている」という自信がついたんだと思います。相手の言葉が、私のためのアドバイスなのか、単なるストレス解消の八つ当たりなのか、冷静に見極められるようになりました。