「この役、私も演じてみたかった」と落ち込んだ日
── それまで仕事中心だった日々が、出産を機に大きく変わったと思います。実際に育児中心の生活になってみて、いかがでしたか。
瀬戸さん:想像以上に大変でした。「なんでこんなに思うようにならないんだろう」と壁にぶつかる毎日。ストレスを発散する場もなく、「仕事をしていれば、気分転換になっただろうな」と思う瞬間もあったし、テレビを見ていて、「この役、私も演じてみたかった」と活躍する同世代を羨ましく感じ、落ちこむこともありました。
── 自分で決めたこととはいえ、そう簡単に割り切れるものではないですよね。
瀬戸さん:気持ちが揺れたときは、その都度、自分の中で天秤にかけていました。子どもを預けてまで仕事を優先したいのか、それとも今、向き合いたいのか。どちらが後悔しないだろう、って。私の性格上、どうしても中途半端にするのがイヤだった。何より「できる限り子どものそばにいたい」という強い気持ちがありました。

習い事の送り迎えや学校関連の調整など、やることは山積みでしたが、そういう細かな関わりも自分自身でやりたかった。だからこそ、ふとした瞬間に落ち込むことはあっても、「あの時間を返してほしい」と思ったことは一度もありません。