震災が変えた価値観「1枚20円」をケチる自分からの解放

── 震災による紙おむつの品不足が、大きな転機になったそうですね。

 

平島さん:東日本大震災が起きた当時は神奈川県に住んでいて、1人目の子どもを産んだばかりでした。震災後、あっという間にトイレットペーパーや日用品が買えなくなり、産後2か月の赤ちゃんを抱いてドラッグストアを回りましたが、どこを探しても紙おむつがない。それで、仕方なく、スーパーの棚の隅に残っていた布おむつを買ったのが始まりでした。

 

── もともと布おむつ派というわけではなかったんですね。

 

平島さん:はい。でも、使ってみたら驚くほど快適だったんです。それまでの私は、1枚20円ちょっとの紙おむつを替えるのがもったいなくて、おしっこ1回くらいなら…とケチっていました。布おむつなら洗えばいいだけ。ストックが切れる恐怖からも、「ケチな自分」からも解放され、赤ちゃんの変化に気づける心の余裕が生まれたんです。