「毎晩、誰かが殺される夢を見ていた」。20代の10年間をこう振り返るのは、映画監督・映像作家の西坂來人さん(40)です。 幼少期、父親の暴力により一家離散。きょうだい5人で児童養護施設へ入所した西坂さんは、その後自力で道を切り拓き、念願だった特撮映画の制作現場に立つ夢を叶えました。 しかし、夢を生きる華やかな日々の裏側で、20年もの間、おぞましい悪夢が連日のように続いていたといいます。誰にも話せなかった悪夢の正体が、かつての虐待による「トラウマ」だったとようやく気づいたのは、40歳を目前にした時のことでした。